癌細胞の増殖に関与する特定のタンパク質(分子)だけを標的にして、その働きを阻害します。
従来の抗癌剤と違って、正常な細胞へのダメージが少ない薬です。
癌が切除不能な状態やアイソトープ治療(放射性ヨウ素内用療法)の効果がなかった場合に使われます。
薬の種類と適応
薬剤名 | 適応 |
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ソラフェニブ(製品名:ネクサバール) | 乳頭癌、濾胞癌、低分化癌、髄様癌 |
レンバチニブ(製品名:レンビマ) | 全ての甲状腺癌 |
バンデタニブ(製品名:カプレルサ) | 髄様癌 |
副作用
高血圧症、下痢、倦怠感、食欲低下、悪心、蛋白尿、皮疹、手足症候群などがあります。
副作用に応じて、休薬や減量を行いながら、できるかぎり治療を継続していきます。