超音波を調べたい部位に向かって発信し、はね返ってくる反射波(エコー)を画像にして体内を調べる検査です。
首にゼリーを塗って、プローブ(探触子:超音波を出す器具)を当てながら、甲状腺や頚部のリンパ節などを観察します。
検査時間は5分~10分程度で、レントゲンやCTと異なり被爆しません。
- 甲状腺の大きさ
- 甲状腺内部の状態(炎症の有無や血流など)
- 腫瘍の位置、大きさ、形、内部の状態、硬さ、周囲組織との境界
- 頚部リンパ節腫大の有無
を調べることで、バセドウ病や炎症性甲状腺疾患、腫瘍の良・悪性、リンパ節への転移などをある程度診断することが可能です。
腫瘍については、超音波検査だけでは診断が確定できないので、悪性の疑いがあるものや大きな腫瘍に対して穿刺吸引細胞診を行います。