甲状腺の病気には大きく分けて、以下の3つがあります。
- 甲状腺ホルモンが過剰になる病気
- 甲状腺ホルモンが不足する病気
- 甲状腺にしこり(腫瘍)ができる病気
甲状腺ホルモンが過剰になる病気を総称して「甲状腺中毒症」、甲状腺ホルモンが不足する病気を総称して「甲状腺機能低下症」といいます。
甲状腺にしこり(腫瘍)ができる病気には、「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」があります。
1. 甲状腺ホルモンが過剰になる病気(甲状腺中毒症)
甲状腺中毒症の原因には、「甲状腺機能亢進症」と「破壊性甲状腺炎」の2つがあります。
「甲状腺機能亢進症」は甲状腺の働きが活発になりすぎて甲状腺ホルモンが過剰に作られた状態です。
通常、甲状腺には約2か月分の甲状腺ホルモンが貯蔵されていますが、「破壊性甲状腺炎」では炎症により甲状腺が破壊されて、蓄えられていた甲状腺ホルモンが血液中に漏れ出ることで、甲状腺ホルモンが過剰になります。
甲状腺が働きすぎる病気(甲状腺機能亢進症)
甲状腺が壊れる病気(破壊性甲状腺炎)
2. 甲状腺ホルモンが不足する病気(甲状腺機能低下症)
甲状腺機能が低下する病気にはいくつかあり、甲状腺そのものに原因がある病気を総称して「原発性甲状腺機能低下症」といいます。
甲状腺にホルモンを作るよう命令する視床下部や下垂体に原因がある病気を「中枢性甲状腺機能低下症」といいます。